ご新規のお客様によく質問されることがあります。
「カットだけのメニューはないですか?」
分かります、
要はこういうことですよね!
「サロントリートメントって意味あるんですか?」
「ショートだし必要なくない?」
「髪質改善て、何が違うんですか?」
結論から言うと、トリートメントにも意味はあります。ショートでも必要です。
ただし、それは使い方と選び方が合っている場合です。
なんとなく“良さそう”で選んでしまうと、表面だけが一時的に整って終わってしまうこともあります。
逆に、自分の髪の状態に合ったケアを選べば、髪はちゃんと変わっていきます。
CISEIでは、ただ一時的に手触りを良くするのではなく、
10年先も美しい髪を育てていくためのベース作りを大切にしています。
今回は、巷にあふれる「トリートメント」「髪質改善」の違いを、できるだけ分かりやすく、でもプロ目線でしっかり解説していきます。
「結局、自分には何が必要なの?」が分かるように解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
美容室のトリートメントは必要?
まずはここからですね!
美容師の間でも論争になり、
YouTuberのつり広告にもなるこの話題、、
僕は論争自体はどうでも良いと思っていて笑
必要かどうかも含め、本質的な価値を決めるのはお客様自身だと思っているからです。
お客様の理想のヘアースタイルがあって、
髪質や髪の状態をみて、ご希望を叶えるために必要なメニューを全力で提案させていただく。
その仕上がりをみて
「提案されたメニューが私には必要だ」
と価値を感じていただければ、それは必要なことなんです。
美容師や素人(YouTuberとか)が決めることではないんですね。
そういった意味では僕はサロントリートメントは必要な手段のひとつだと思っています。
ただ短髪なヘアースタイルで矯正やカラーをしてない方には必要ないとは思います!
実際、メンズの方や女性でもお一人だけ、
カットのみの方がいらっしゃいます。
こんなイメージ、

必要なさそうですよね??
大切なのはお客様、1人ひとりに合わせたご提案が出来ているかということではないでしょうか。
そもそもなぜ必要ない、意味ないと言われてしまうのか?
一般的な美容室のトリートメントがすぐに落ちてしまうと感じるのが理由の一つですね。
そう感じるのは、
「髪の表面をシリコンなどの油分でコーティングしているだけ」だからです。
髪の毛は死滅細胞(細胞分裂や新陳代謝機能を失った細胞のこと。髪の毛、爪、皮膚の角質層が代表例で、神経や血管が通っておらず、トリートメントなどで「生き返る」ことはない。これらは保護や防水の役割を持ち、最終的に剥がれ落ちる『ターンオーバー』 )
なので、一度傷んでしまった部分が自己修復することはありません。よくあるチェーン店のシステムトリートメントは、開いてしまったキューティクルの隙間を埋め、表面を強力な膜(皮膜)で覆うことで「擬似的に」ツルツル・サラサラな状態を作っています。
しかし、この表面のコーティングは、毎日のシャンプーの洗浄力や、ドライヤーの熱、日々の摩擦によって少しずつ剥がれ落ちていきます。早ければ数回のシャンプーで皮膜が取れてしまうため、「数日ですぐに落ちた」と感じるのです。これは製品が悪いというより、そういう仕組み(一時的なメイクアップのようなもの)だからすぐに落ちるのは当然なのです。
こんなトリートメントなら必要ない、意味ないと言われても仕方ないですよね、、
CISEIではもちろんやりません。
特にこんな方はより早く効果がなくなったと感じます!
《ダメージで髪の中がスカスカになっている》
ブリーチ、縮毛矯正、繰り返すカラー、熱ダメージなどで、髪の内部に空洞が増えている状態です。
この状態だと入れた成分が定着しにくく、入っても抜けやすくなります。
《今の髪の悩みと、受けた施術がズレている》
たとえば、広がりの原因がダメージではなく、くせ毛のうねりなのに、トリートメントだけで解決しようとすると、当然限界があります。
原因に対して手段が合っていないと、「やった意味ある?」となりやすいんですね。
つまり、トリートメントが悪いのではなく、
『何を目的にやるのか』が曖昧なまま受けてしまうことが問題です。
ではどういったトリートメントなら必要といえるのか?
CISEIのトリートメントについてのブログで詳しく解説しているのでこちらをご覧下さい。
⇒
トリートメント?縮毛矯正?髪質改善の違いと選び方
ここからは混同してしまう髪質トリートメントと縮毛矯正の違いと役割についてお話ししていきます。
最近は「髪質改善」という言葉が溢れかえり、何が自分に合っているのか迷ってしまいますよね。実は、美容業界でも「髪質改善」の明確な定義はなく、お店によってやっていることは全く異なります。
同じ“髪質改善”でも、
- 表面をコーティングして手触りを整えるもの
- 熱を使って定着を高めるもの
- 酸の力を使って広がりを落ち着かせるもの
- 還元剤を使わずに質感を変えるもの
- 実質かなり縮毛矯正に近いもの
まで、かなり幅があります。
つまり、お客様からすると
同じ名前なのに中身が違いすぎて分からないんです。
じゃあ結局、何を選べばいいの?
すごくシンプルに言うと、こんな考え方です。
【パサつき、ひっかかりがある、
少しずつ髪質を良くしていきたい】
→1.髪質改善トリートメント
【クセがあり、うねる、広がる】
→2.縮毛矯正
1.髪質改善トリートメント(酸熱トリートメント)
グリオキシル酸やレブリン酸といった成分と熱の力を使い、髪の内部に新しい橋渡し(イミン結合などの架橋)を作る技術です。
【特徴】
エイジングやダメージでスカスカになった髪に芯を作ります。ただし、美容師の知識不足でやりすぎると髪が硬くなったり、逆にダメージしたりするリスク(酸の過収斂)があります。
【こんな人におすすめ】
- 手触りだけでなく、扱いやすさまで変えたい
- 枝毛・切れ毛を抑制
- ハリコシ向上
- 外的刺激から保護
ちなみにグリオキシル酸はCISEIでは使用していません。
2.縮毛矯正 (形状変化)
髪の内部の結合(シスチン結合)を薬剤で一度切り、アイロンの熱で真っ直ぐな形に整えてから再結合させる技術です。
【特徴】
物理的に髪の形状を変えるため、うねりや広がりを抑える効果が最も高く、半永久的に持続します。
【こんな人におすすめ】
- 「広がりの原因がくせ毛っぽい」
- 「根本から髪の形を変えたい」
- 「湿気で広がるうねりやくせ毛をどうにかしたい」
お客様にとって難しいのは、
この判断を自分でしないといけないと思ってしまうことです。
でも本来、そこはプロの仕事です。
髪の履歴、ダメージ、くせ、硬さ、残留感まで見て、最適解を提案するのが美容師の役割だと考えています。
髪質改善トリートメントとは?
「矯正との違いは分かったけど種類いっぱいあるよね?」
そう思った方、多いと思います。
水素トリートメントとか、酸熱とか、
よう分からんと、、
多すぎますよね!
今回はCISEIでも扱っているレブリン酸の簡単な説明をさせていただきますね!
レブリン酸は、トウモロコシなどの植物由来の有機酸で、髪のダメージ補修に優れた効果を発揮する成分です。髪の内部でタンパク質と結合し毛髪内部を補修・安定化させる作用をもちます。ツヤやまとまりを向上させる効果があります。
そもそも髪のダメージってなんで起きると思いますか??
まず知っていただきたいのが、髪の内部のことです。
- イオン結合
- ペプチド結合
- ジスルフィド結合
- 水素結合
これらが、毛髪に最も大切な4つの結合です。
では、この大切な結合を壊してしまう「毛髪のダメージとは?」
毛髪のダメージは、大きく分けて2つあります。
1.物理的ダメージ
紫外線や物理的におこるダメージ
2.化学的ダメージ
カラーやパーマなど化学物質を使ったダメージ
一度でもカラーやパーマの施術をすると、まず最初に毛髪表面の脂質(18-MEA)が失われます。これがダメージの始まりです。
それと同時に、髪のイオン結合が乱れ、タンパク質(ペプチド結合)が壊れていきます。
また、酸化の過程でジスルフィド結合にシステイン酸が生成され、毛髪強度の低下が起きます。
「じゃあ、一度傷んだらどうしようもないの?」と不安に思われるかもしれませんが、ここが一番お伝えしたいポイントです。
これら毛髪の四大結合のうち、特に、イオン結合を再結合(毛髪の水分量やハリコシに大きく影響する結合)させることが、美髪に大きく影響します。
※ペプチド結合は再結合不可で枝毛の原因、ジスルフィド結合は再結合可能です。
少し難しい言葉が並んでしまいましたが、要するに「切れてしまった結合の中で、もう一度繋ぎ直せるものをしっかり見極めてケアしてあげれば、髪は確実に美しくなる」ということなんです。
ここに、レブリン酸が関わってきます。
イオン結合を再結合させるには、レブリン酸は非常に有効です。
また、次のようなメリットもあります。
- レブリン酸はそこまで架橋力(毛髪に残る力)が強くないため、低濃度では髪に蓄積しない
- イオン結合を再結合させるとカラーの持ちも良くなる。
- 毛髪の水分量をコントロールできるので乾燥を防ぎ髪をしなやかにする
だからこそ、サロンケアでも高濃度で使われることが多いです。
ホームケアでも、低濃度で使用することで、穏やかに毎日毛髪の結合を整えることができます。これが、レブリン酸の最大のメリットです。
素晴らしい成分なのですが、あえてマイナス面もきちんとお伝えしますね。
デメリットは、
一番には非常に高価な原料だという点です。
また、処方においては濃度の調整が重要になります。
例えば、濃度5%以上の処方で間違った処方をすると、逆にカラーが抜けてしまうことがあります。
高濃度、主に15%以上だと毛髪を硬くする傾向がある(同時に柔らかくする処方をしないと成立しない)
これが結構な落とし穴です。
艶は出ているけど、ひっかかりがある場合はこのパターンが多いです。
グルコノラクトンなどで調整する必要があるんですね。
酸で硬くなっているのでアルカリに傾ければ膨潤して解決はしそうですが、
度重なる急激なPH変化はダメージに直結します。
最近は市販品でも髪質改善成分の〇〇酸配合!
なんてのも多いので、
毛先が一生引っかかる、というくらいの方は
PHの調整も必要かもしれません。
ちなみにPHは
水素イオン濃度のことでPH「ペーハー」と言えば分かるのではないでしょうか!
お肌は弱酸性とか言うやつですね。
最近ではPH「ピーエッチ」と読むことが義務付けられています。
最近のトリートメントはPHの調整が出来きなければ、
充分に効果が発揮することが出来ない内容になっています。
その分、使いこなせばメリットは大きく、
ただ油を重ねるだけのトリートメントとの違いを、
なんとなく雰囲気だけでもご理解頂けたかと思います。
実はレブリン酸はCISEIの髪質改善トリートメントの
ほんの一部です。
他には、
- トステア
- セラック
- エルカラクトン
- ケラチン
- タンニン
などなど、髪質と髪の状態により選定、
組み合わせての処方をさせていただいております。
デメリットもしっかり把握したうえで使用する。
良いところも、少し気をつけるべきところも、全て知り尽くした上で「あなたにとって一番の処方」をするのがCISEIの髪質改善トリートメントです。
安心して髪を任せてください。
根本から変えたいならCISEIの「素髪」に戻す髪質改善
ここでCISEIが大切にしている考え方があります。
それは、
“足してごまかす”前に、まず素髪の状態を整えること。
髪が扱いにくくなっている原因は、ダメージそのものだけでなく、
今までの施術で蓄積したコーティングや残留物、合わないケアの積み重ねで、髪が本来の状態を見失っていることも少なくありません。
一見ツヤがあるように見えても、実は
- 不要な被膜で重くなっている
- 水分が入りにくくなっている
- 油分が残留しベタついている
- アイロンを入れないと綺麗に見えない
というケースもとても多いです。
CISEIでは、こうした状態を見極めながら、
髪を一度“素髪”に戻す発想の髪質改善を大切にしています。
手触りだけを良くする強力なコーティングは、時に髪の負担になることがあります(ファンデーションを落とさずに重ね塗りし続けるような状態です)。
CISEIでは、過剰なコーティングに頼らず、髪に付着した不純物を取り除き、髪本来の美しさを引き出す「素髪(すがみ)」に戻す髪質改善を行っています。
これが、長期的に見て本当に意味のあるケアだと考えています。
詳しい工程については、こちらの記事で解説しています。
⇒
「高いシャンプー」と「美容室のケア」結局どっちが大事?
「美容室でのケアと、家で使う高いシャンプー、どっちにお金をかけるべきですか?」こちらもよく聞かれます。
わかりやすく例えるなら、サロンケアは「根本治療(手術)」、ホームケアは「毎日の食事やリハビリ」です。
どちらも髪を美しく保つためには欠かせない両輪ですが、まずは美容室でベース(素髪)を整えないと、いくら高いシャンプーを使っても意味がありません。
ダメージの原因を取り除き、髪質に合わせたベースができていない状態で高級なホームケアを使っても、穴の空いたバケツに高価な水を注いでいるようなもので、効果が大きく薄れてしまいます。まずは美容室でしっかりと「根本治療」を行い、その状態を長く維持するためにホームケアで「食事とリハビリ」を行うのが正解です。
本当に綺麗な髪になるまで、どれくらい時間がかかる?
「一回で髪質が激変します」
「今日から別人級のツヤ髪に」
みたいな言葉は、分かりやすく理想ですよね!
もちろん、一回の施術で手触りや見た目が良くなることはあります。
でも、本当に綺麗な髪を育てるという意味では、
1日で完成するわけではありません。
- 長年の縮毛矯正履歴がある
- ブリーチ履歴がある
- 毛先の体力(施術に耐えられる力)がかなり落ちている
- ホームカラーの積み重ねのダメージ
- くせ毛とダメージが混在している
こういった場合は、どうしても時間がかかります。
綺麗な髪は「育てる」もの
髪は今生えている部分だけでなく、これから生えてくる髪も含めて考える必要があります。
毛先は過去の積み重ね、根元は未来のスタートです。
だから本当に綺麗にしていくには、
- 今あるダメージ部分を無理なく整える
- 余計な負担を増やさない
- 必要な施術だけを選ぶ
- ホームケアも合わせて見直す
- 数ヶ月単位で方向性を揃える
- この積み重ねが大切です。
CISEIでは、
「今日1日で全部解決します」とは言いません。
その代わりに、
今の髪にとって一番無理のない方法を見極めて、数ヶ月かけて一緒に整えていくことを大切にしています。
ダメージの度合いによっては、今日すぐに完璧にはならないこともあります。
でも、正しい方向に進めば、髪はちゃんと変わっていきます。
その場しのぎではなく、
10年先も美しい髪を育てていく。
それがCISEIの考える髪質改善です。
自分の髪にどれが合うか迷ったら「丸投げ」でOKです!
ここまで色々と解説してきましたが、「メニューの違いは分かっても、結局自分の髪にはどれが正解か判断するのは難しい」というのが本音ですよね。
なぜなら、髪は一人ひとり、
- ダメージ履歴
- くせの強さ
- 太さ、硬さ、
- 普段のアイロンや乾かし方
- 使っているホームケア
が全部違うからです。
だから、予約の時はまずはカットトリートメントを選択し丸投げしてください!
髪の履歴をしっかりとカウンセリングし、今の髪の状態に最も必要な工程を今後の展開も合わせてご提案させていただきます!
もしお客様の髪のパサつきや広がりの原因が「ダメージ」ではなく「くせ毛」だった場合は、くせ毛を活かして魅力的に見せるカットをご提案させていただき、スタイリングを楽にしたい、くせが強すぎる方には縮毛矯正も合わせて提案させていただいています。
自分のくせが好きになるショートヘアについては、こちらの記事もご覧ください。
⇒
その場だけ綺麗ではなく、未来の髪まで考えるなら
大切なのは、流行りの名前で選ぶことではなく、
今の髪に何が必要かを正しく見極めること。
CISEIではそのサポートと提案をさせていただいてます。
ただその日だけ綺麗に見せるためではなく、
あなたの髪をこれから先も長く綺麗にしていくための美容室でありたいと思っています。
「トリートメントにするべき?」
「髪質改善の方がいい?」
「そもそも私の悩みってダメージ?」
そんな状態でも大丈夫です!
どうぞ丸投げしてください。
今の髪を見て、あなたにとって本当に意味のある工程を一緒に考えます。
CISEIにご相談ください。
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